ノート学習を主役にする暗記サポートアプリを作っています

英検前の単語学習で、親子がしんどくなることがあります。

子どもは「やった」と言う。

親も、やっていないわけではないことは分かっている。

ノートも書いている。

単語帳も開いている。

その場では、できているように見える。

でも、翌日になると出てこない。

一週間後には、もっと抜けている。

そしてテスト前になって、

「前にやったよね?」

「なんで覚えてないの?」

「ちゃんとやったの?」

という会話になってしまう。

ここで起きているのは、単純な努力不足だけではないと思っています。

「その日できた」ことと、「翌日も思い出せる」ことは違います。

暗記学習で難しいのは、やったかどうかだけではありません。

何を忘れていて、

何をもう一度やればよくて、

どこまでできるようになったのかを、

親子で見失いやすいことです。

作っているもの

いま、ノート学習を主役にする暗記サポートアプリを作っています。

最初は、英検の単語学習を想定しています。

ただし、スマホだけで完結する学習アプリを作りたいわけではありません。

主役はノートです。

子どもがノートに書く。

答えを見る。

自分で丸をつける。

間違えたものをもう一度思い出す。

この流れは残したい。

アプリの役割は、その学習を置き換えることではありません。

昨日つまずいた単語を見失わないこと。

その日にできたからといって、覚えた扱いで終わらせないこと。

何をもう一度出せばよいのかを、親子で確認しやすくすること。

そのための補助輪として作っています。

なぜ作っているのか

元小学校教員として、また教育委員会での勤務経験を通して、学習について考える場面が多くありました。

学校では、子どもが「やったか」は比較的見えます。

ノートを書いたか。

プリントを出したか。

小テストを受けたか。

宿題を出したか。

でも、それが翌日も残っているか。

一週間後も思い出せるか。

テスト前に自分で引き出せるか。

ここまでは、なかなか見えにくい。

家庭でも同じことが起こります。

親は毎日ずっと横についていられるわけではありません。

子ども自身も、自分が昨日どこでつまずいたのかを忘れてしまいます。

そうして、つまずいた場所が流れていく。

最後は、根性論になりやすい。

「もっと書きなさい」

「もっと覚えなさい」

「ちゃんとやりなさい」

でも本当は、子どもを責めたいわけではない。

親も、ずっと管理したいわけではない。

必要なのは、責めることではなく、見えるようにすることではないか。

そこから、このアプリを作り始めました。

このアプリで大事にしていること

大事にしているのは、次のようなことです。

1つ目は、ノートを主役にすることです。

スマホ画面だけで勉強を完結させるのではなく、子どもが実際に書き、答えを見て、自分で確認する流れを大切にします。

2つ目は、自動採点にしないことです。

暗記学習では、自分で答えを見て、自分のノートと比べることにも意味があると考えています。

3つ目は、「その日できた」で終わらせないことです。

その場で正解できたとしても、翌日も思い出せるとは限りません。

大事なのは、忘れたあとにもう一度戻れることです。

4つ目は、親子の負担を少し減らすことです。

親が全部覚えておくのではなく、子どもが全部自己管理するのでもなく、昨日つまずいた場所を見失いにくくする。

それだけでも、家庭学習の声かけは少し変わるかもしれません。

まずは無料で試せる形を目指しています

最初から大きな教育サービスにするつもりはありません。

まずは、無料で試せる形を目指しています。

最初の対象は、英検の単語学習です。

英検前に単語帳を開いているのに、なかなか定着しない。

ノートに書いているのに、翌日には抜けている。

親子で何をもう一度やればよいのか分からなくなる。

そういう場面で、少し使えるものにしたいと考えています。

将来的には、英検以外の暗記学習にも広げられる可能性があります。

漢字。

理科用語。

社会用語。

歴史。

地理。

生物。

暗記が必要な学習には、同じように「その日できた」と「あとで思い出せる」のズレがあります。

ただ、まずは小さく作ります。

小さく公開し、使ってくれた人の反応を見ながら、少しずつ改善します。

関連するnote記事

このアプリについて、3つの文脈からnoteにも書いています。

名無しマッチ

家庭学習・暗記学習・保護者向けの話です。

「その日できた」は、覚えたとは限らない。 https://note.com/nameless_match/n/nb69de99d5441

英検前の単語学習で、親子がしんどくなる理由について書いています。

燃えかすマッチ

元教員として、学校現場で見てきた「やったのに残らない子」の話です。

学校は「やったか」は見られても、「残ったか」までは見失いやすい https://note.com/match_kasu/n/nb7af03d76b01

学校や家庭で流れてしまいやすい、小さなつまずきについて書いています。

SFマッチ

AIと一緒に教育アプリを作る、個人開発の実験記録です。

元教員が、AIと一緒に英検暗記アプリを作っている話 https://note.com/kasu_report/n/n9ff5825a3bc0

教育経験を、ChatGPTやCodexを使って小さなプロダクトに変える試みについて書いています。

SNSでは、暗記学習と家庭学習について発信しています

ThreadsやXでは、暗記学習や家庭学習について短く発信しています。

家庭学習で難しいのは、子どもに「やりなさい」と言うことだけではありません。

何を忘れていて、

何をもう一度やればよくて、

どこまでできるようになったのか。

そこを親子で見失いやすいことも、かなり大きいと思っています。

SNSでは、そうした家庭学習の見えにくさや、親子のすれ違いについて発信しながら、少しずつこのアプリの考え方も共有していく予定です。

公開について

アプリは現在開発中です。

公開できる状態になったら、このページにリンクを追加します。

まずは無料で試せる形にする予定です。

このアプリで、英検に必ず合格できると約束するものではありません。

子どもの学習をすべて自動で管理するものでもありません。

ただ、昨日つまずいた場所を見失わない。

その日できたからといって、覚えた扱いで終わらせない。

親子で、どこに戻ればよいのかを少し見えやすくする。

そのための、小さな暗記学習の補助輪を作っています。

「勉強したつもり」で終わらせず、

「あとで思い出せる」状態へ。

ノート学習を主役にしたまま、そこを少し支える道具にできればと思っています。